4 “はり”は魔法ではない

現代の科学で解明できる事柄は宇宙全体の僅かな部分であり、

東洋医学の治療効果を証明する手段が発見されていないだけであるといわれている.。
東洋医学の理論が文献として現存しているものに,およそ2000年前の中国の医学書の
「黄帝内経・素問」(こうていだいけい・そもん)と「黄帝内経・霊枢」(こうていだいけい・れいすう)
がある。
「素問」は人間全般にわたる生理・衛生・養生なども含めた医学の原理が述べられている。

「霊枢」は鍼灸の理論と臨床について述べられている。
どちらも問答形式で書かれている。
現在でも鍼灸学校の授業で原文(漢文)で、ごく一部分ではあるが音読させられ、解説を受けている。それらは膨大な内容を持つもので、現代までに数多くの解説書が書かれ研究が続けられている。
このような研究は、鍼灸大学の教授や学生、そして多くの研究者にゆだねる事にして
私は、膨大な理論とそれに裏打ちされた臨床の歴史を信じ、学識、臨床経験豊富な鍼灸学校の多くの先生方の教えに忠実な臨床に真摯に取り組んでいく積りである。

「知って良かった東洋医学」の自己体験と施術経験を多くの人に伝えたい。
(HP個話サイトはり・きゅうを参照下さい)

そしてその恩恵を受けてほしいと思う。

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